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先日、ミラノの国立病院での、9月の出産率の上昇について書きましたが、
今日は、8月の出産についてのお話。

主人公は、先月、ヴェローナで女児を出産した、イタリア人のある女の子。

彼女は、私のお義母さんの友人の娘で、20歳にしてママになる決意をした女の子である。

彼女に初めて会ったのは、出産予定日2日前で、すでに前夜におしるしがあった日で、
いつ分娩が始まってもおかしくない、という状態だった。

彼女はスレンダーな身体を保ったまま、お腹だけがかなりぼこっと出ていて、
見るからに、私の息子より、さらに大きな赤ちゃんだろう事は想像出来た。

私の息子も3,82Kgもあったので、大きかったが、産まれてきた彼女の赤ちゃんは、
4,8Kgもあったそうだ。

私と同じく、子供がなかなか産道まで下がって来る事が出来ず、
かなりの難産だった。

にもかかわらず、帝王切開にならずに、自然分娩で乗り切ったのにはわけがある。

彼女は私よりかなり細く、難病を抱えた子だったので、
問題があれば、すぐに対応出来るように、とヴェローナの国立病院を選んだ、
のだが、ヴェローナ市に2つある国立病院は、どちらも評判がよくない。

さらに不運だったのは、彼女の陣痛が始まったのが、
8月ど真ん中の日曜日だった、という事だ。

すでに8月出産、というだけで、多くの医師が、バカンス真っ最中、
さらに、日曜日となると、医師の数は激減する。

案の定、いつも診察してもらっていた先生は休暇中、
さらに、医師も、看護士も、まだ免許取りたて?といわんばかりに、
あたふたした人ばかりだったそうだ。

病院についてすぐ、エコーをとってもらったが、胎児の推定体重は3kg、
との診断で、自然分娩で余裕だろう、と言われたそうだ。

本当に3kgなのだろうか?という不安がすでに家族の間に流れたが、
医師が言うので、そう信じるよりほかない。

産まれた子供は4,8kgだったのだから、嫌な予感は的中していた、というわけになるが・・。

私と違い、無痛分娩も出来なかった彼女は、長い長い陣痛を経験する事になる。
子供は大きすぎて産道まで下りてこれず、苦労して、頑張って、
やっと胎児が産道まで下りてきた時点で、
医師達が、児頭骨盤不適合(産道が胎児の頭に比べ、狭すぎる事)に気づく。

が、すでに頭は完全に産道に入っているので、そのまま自然分娩に
もっていくより他ない状態になる。が、もちろん母体の力と胎児の力だけでは
どうする事も出来ず、結局、器具を使って引っ張り出す事になるが、
器具の使い方がよく分からない医師が、胎児の片腕を無理やりぐいっと
引っ張ってしまったため、産まれた子供は、片腕が全く動かない状態になってしまった。

その後も、何の説明もなく、「動くようになるまで待つしかない」とだけ。
動くようになる保証もなく、退院させられたそうだ。

恐ろしい話である。

ミラノは、イタリアでもトップクラスのレベルを誇る病院がひしめいているが、
他の地域を見渡せば、病院のレベルは悲惨、医療ミスが相次ぐ事態が続いている。

もちろん、ミラノでも医療ミスはある。
最近では、40歳近い女性が、双子を身ごもり、そのうち一人は健康体、
一人はダウン症である事が分かり、健康な胎児を残し、ダウン症の胎児を
堕胎させる手術を行ったが、医師のミスで、なんと、
健康な胎児を堕胎させてしまった事が発覚したばかりである。

なんともいたたまれない話ではないか。

難しい手術なのは想像に難くない。
医師は神ではないのだから、ミスも起ころう。
が、子供を持つ親としては、どれだけその方が、精神的にも肉体的にも、
絶望を味わったのだろうかと考えると、涙が出てくる。

結局、その方は、その後、ダウン症を背負った胎児も堕胎する手術を行ったそうだ。

私も人間なので、息子に泣き喚かれると、イラっとする時だってある。
が、健康に産まれて、泣けるという事だけでも、奇跡に近い事なのだ、と
上のような事故を耳にするにあたって、考えさせられます。
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2007.10.05 / Top↑
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