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最近旦那に言われてショックだった事がある。

私も2002年の夏に初めてイタリアを訪れてから、もうすでに7年が過ぎたので、
イタリアにもずいぶん慣れたつもりでいた。

この7年、スリなどの軽犯罪が日本の何十倍も多いと言われるこの国で、
私は一度もスリに遭った事がない。
たぶん、初めの何年かは、危険回避に努めていて、殺気を放っていた感はある。
外に出る時は、用心に用心を重ねて、とか、いろいろ考えていたが、
ここ数年、慣れた物で、かなり無用心になっている。
鞄のポケットが空いてたり、という事がしばしば。

慣れ、とは怖い物で、「大丈夫、大丈夫」という過信が、
思わぬ悲劇を生む事になったりする。

イタリアは軽犯罪の多い国だが、先進国の中で、子供の連れ去りも、意外と多い国らしい。
イタリアで、「ジィンガリ」と呼ばれる人、つまり、ジプシーを指すのだが、
主に彼等達が、自分の手足となってスリや泥棒をさせる子供を得るために、
連れ去る事があるらしい。
もちろん、彼等達だけではなく、人身売買のために子供を連れ去る人もいる。

南イタリアに行くと、よく見られる光景が、ジプシー達が、小さな子供を抱えて
寄って来る場面。または小学校かそれに満たないような子供達に囲まれて、
財布などを盗まれたり。これは、主にジプシー達が行うスリの手段として有名だ。

私も以前、ローマに行った時に、スリを糧とするジプシーに地下鉄で出くわした。
電車に乗車する際に寄ってきて、狙われそうになったのだが、
にらみをきかせて、出入り口をすばやく変更したら、
そのまま電車に乗らずに、駅に残ったままで立ち尽くしていた。
家族も一緒だったのでほっとしたのを覚えている。

ジプシーの子は(もちろんそうじゃない子もいるかもしれないが)、
産まれた時から、スリのプロとして仕立て上げるために、
親にいろんな技を教え込まれるのだそうだ。
子供が嫌がったり、失敗したりすると、暴力が待っていたり、ご飯にありつけない
などの虐待が待っている。
子供達はそれを恐れて、やむなくスリを繰り返す。そして、いつの間にか、
それが当たり前になっていく。

何ヶ月か前、その実情をドキュメンタリーで放映されているのを見た。

子供は学校にも行けずに、保護しようと追いかける警察官から
逃げ回る日々だった。警察は悪の塊だと教え込まれているのだ。
盗んだお金はすぐに親、またはその地域のボスに渡さなければならないシステムになっていた。

子供を使うなんて、なんて卑劣な・・!と悲しい思いで見ていたが、
これ、実は、本当に他人事ではないんです。
自分の子供がそうなる可能性があるって事なんです。

特に4・5歳未満の、まだ物心がついているかいないか、の幼い子供は、
格好の獲物、というと言い方が過ぎるかもしれないが、実際、狙われる対象らしいのです。

知り合いの知り合いですが、2歳ほどの子供が、ちょっと自分の家の庭で遊ぼうと
親の手から離れた所、10分後には、ジプシーが庭に入って、子供を無理やり連れ去ろうとしていた、とか。幸い、親がすぐに気づいて、事なきを得たそうですが。
自分の家の庭でさえも遊べないんですよね・・・。
日本は家の前でいきなり知らない人に刺されたり、なんていう別の意味で、
恐ろしくて外で遊ばせられない、という状況らしいですが。

うちの息子はまだ2歳にも満たない幼児。
狙われる危険性はまだまだ高いのです。

でも、実際、この目で見たわけでも、身近でそういう事件があった、というのを
聞いたわけでもないので、こう、実感が湧かなかったですよね。

ここ数日、いつものどんより雲や冷たい雨から解放されて、いい天気が続いていたので、
子供を連れて、すぐ近くの公園に連れて行ってたんです。

森のすぐそばで、河川のすぐ横に、公園があるのですが、
道路からは離れた場所にあるんです。

夏は、たくさんの子供が遊んでますが、さすがに今年の冬はかなり寒いのもあって、
平日は、ほとんど貸切状態。誰もいない。
時々犬の散歩に訪れる人がいるくらい。

誰もいないし、遊具でいっぱい遊べてうれしいねーなんて暢気に考えてましたけど、
先日旦那に、「外に出るのはいい事なんだけど、出来るだけ人がいる場所の方がいいよ」
と言われて衝撃を受けたのです。

「なんで?」と聞きかえすと、↑で話したような、イタリアの実情を言われ、
森の公園は、しんとしてて、落ち着けて、車の心配もないけど、
逆にそれが、仇となる事もある。
何か起こっても、助けを求めるのも、逃げるのも大変だし、
気がつかれるのが遅れたりする。
だから、誰も森の公園に訪れないこの時期に、二人だけで行くのはちょっと心配だ。
と言われたのです。

息子のために!と思って、寒い中でも遊ばせてやろう!と、
勇んで公園に出かけていたのに、
実は、もしかしたら、危険の中に身をさらしていたのか?と考えて、
なんだかこう、頭をゴンと殴られた感じ?とでも言いましょうか。

大丈夫でしょーと思う気持ちの方が大きいんですが、でも何かあっても、
息子はまだ、助けを呼べる年齢でもないですし、旦那の言う事ももっともだと思う。

だからって、公園でもう遊ばない!とはなりませんけど、公園にこだわる必要も
ないわけで。ただ砂利道を散歩するのだって、子供にとったら楽しい事だと思うし、
近くのスーパーまで、自転車で行ってみたり、っというのだって、いいと思うし。

昔、小さい頃、母親と手をつないで、お団子屋さんまでの道のりを、
何度も何度も歩いた事を思い出しました。
何度も通ってるはずなのに、普通の道なのに、楽しくて楽しくて。

子供って「楽しい物」を見つけるのが得意なんですよね。

まぁ、要は、初心を忘れず、注意すればいいって事です。
それに気づかされて、こうショック、といいますか、衝撃を受けたんですね。
「あー、私って知らないうちに、すっごくなれちゃってたんだなー」と。
ちょっとの注意が、危険性を回避する確立を上げるんですから。



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2009.03.22 / Top↑
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