上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
郷愁とは、
1.他郷にあって故郷を懐かしく思う気持ち。ノスタルジア。
2 過去のものや遠い昔などにひかれる気持ち。
辞書にはこう書いてある。
いわゆるホームシック、というやつだ。(正確には「ホームシック」は「自分の家庭や故郷などから遠く離れている者がそれらを異常なほど恋しがる病的状態」という意味)

国際結婚をして、約半年。イタリアに住んで通算約2年。
よく皆に聞かれる。「日本が恋しくならない?」

もちろんだ。私は生まれも育ちも日本。恋しくならないはずがない。

大学に入学するまで、周りに海外旅行に行った友人も少なかったし、田舎育ちなのでご近所さんが外国人、という状態でもなく、「海外」に触れる事ばなかった。それ以前に「海外」に興味が全くなかったのである。

高校時代、日本史か世界史を選択しなければならなかった時も、迷わず日本史を選んだ。日本史が得意分野だった、というのもあるが、それ以上に、世界史は数学に次ぐ、私の苦手分野だった。なぜなら、カタカナばかりの世界史上の重要人物の名前、「フランチェスコ」や「パオロ」やら、それが私はどうしても覚えられなかったのだ。
あの頃は「私は日本から出るつもりはないから、別に外国人の名前を覚えられなくたって生きていけるわ」そう思っていた。

ところが大学に入ってみると、海外に興味を持っている子の多い事!海外旅行にも行った事がある子が結構いる。これはある種のカルチャーショックと言っていいほど私に衝撃を与えた。家からそう離れていない大学に入った途端、いきなり海外が身近になったのだ。それでもまさか、あれほど覚えられなかった「カタカナの名前の人」の渦に身を置く事になるとは・・・。

私は元々、日本が大好きだ。イタリアに住めば住むほど、日本が好きになっていく気がする。離れてみて初めて分かる事というのは山のようにある。逆にイタリアに来た当初はあれほどイタリアに魅了されてしまったのに、今では嫌なとこばかり目に付く。

特に去年までの独身時代は、しょっちゅうホームシック、「日本を異常なほど恋しがる病的状態」だった。でも、日本に一時帰国すれば、日本は物足りないと感じ、イタリアが恋しくなる。不思議なものだ。この「物足りない」とは、日本ではイタリアに比べ、腹が立つ事が少ないからだ。日本は、時間にも約束にも、きっちりしているし、日本人は争いや言い合いを好まないため、少々腹が立ったくらいでは、そうそう人を罵倒するような言葉を使う事が比較的少ないように思う。

いい事なのだが、イタリアにいると、何かにつけて「また~??イタリアっていい加減!」って思う事が山のようにある。でもそれに慣れてしまった(諦めた?)今となっては、それが当たり前になりつつあり、それがないと、不思議な感覚すら覚えてしまうのだ。「隣の芝生は良く見える」とはよく言ったものだ。

でも今は独身時代と違い、私は既婚者の身。今まではいくらイタリアに居ても、「帰る場所」は「日本にいる親元」だった。日本に私の家があった。でも今はイタリアに私の家がある。私の帰る場所がある。だから前程、郷愁を感じなくなった。

でも、私が今でも一番郷愁を感じる時、私がまだまだ子供だなぁ、と思うのは、身体が弱っている時だ。心よりも身体なのだ。精神的に疲れている時は旦那がそばにいる。一番の薬になってくれる。

ただ、身体が弱っている時、熱が出た時、咳が止まらず苦しい時なんかはいつも日本を、そして両親を恋しく思う。日本のおかゆが食べたい、熱が出た時、お母さんがいつも作ってくれていたあのリンゴジュースが飲みたい、会社から帰ってきたお父さんが、すぐに異変に気づいて「大丈夫?」と額に手を当ててくれる。私は元々熱を出さない性質だから、熱が出ると辛かったが、うれしくもあった。

旦那も気遣ってはくれるが、比較的ほったらかしなのだ。「寝てないといけないよ」と言い、自分はゲームに夢中だったりする。
義母さんに至っては、旦那が熱を出すと、すぐにでも車を飛ばしてミラノに看病に来そうな勢いで、毎日電話をかけてきては、旦那の食べた物、薬の量、熱を私に聞き、指示を出す。(半分以上のイタリア人お母さんは、実際すっ飛んでくる。)

ところが私が熱を出すと、「風邪が流行ってるから。一日ゆっくり寝てれば大丈夫」と一言。「早く治さないと熱出したまま仕事行かなくちゃいけないわよ」と冗談めいた事まで・・・。もちろん心配してくれるし、どんな薬が効くか、いろいろ教えてくれる。ありがたい事だ。でも、熱が出た時にはやっぱり「お母さんのりんごジュース」が飲みたくなるのだ。日本の味がさらに恋しいと思うのだ。

もちろん、他にも郷愁を感じる事は山のようにある。
仲のいい友達と会って、言語の問題なく、自分の思っている事を事細かに話し合いたいとよく思うし、日本食を恋しく思う時もしょっちゅうだ。でもイタリアでの旦那との生活が私の今の生活なのだ。仕方がない。

ただ・・・一つ今でも「仕方がない」と思えない事がある。
この前、夜中に39度の熱が出た時、寒くて寒くて凍えそうだったので、旦那を起こして助けを求めると
「うーーーん・・。」
となんとも面倒くさそうな返事。
「熱があると思う。寒いから布団取りに行こうとしたんだけど、目が回って・・」
と言うと、 また面倒くさそうに額に手をあてて、
「うーん・・微熱かもしれないね。きっとそうだよ・・・寝たら治るよ・・・ZZZ・・・・」

結局39度も熱があったのに、妻が助けを求めてるのに、睡眠を優先とは!!!
3度ほど、寒さを訴えた後、やっと私が異常に震えているのに気がついて、「もう一枚掛け布団取ってきてほしいの?欲しかったら行ってあげるけど。」と一言。

その時思ったのだ。「熱が出てる時は12時間飛行機乗ってでも日本に帰りたい」と・・・。


ランキングに参加してます!ここを押していただけたらうれしいです!!



FC2ブログランキング

スポンサーサイト
2006.05.10 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://piccolopinocchio.blog57.fc2.com/tb.php/40-aae9b95c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。