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海外で和食って作れるの?!

作れます。「それなりの」物は。
例えばまぁこんな感じで。
すし


手巻き寿司。

旦那が大好きなんです。

でももちろん刺身なんてここにはありません。
シチリアまでいけば、生魚を食べる事もありますが、
元々「刺身」という概念は存在しない国。

刺身がなくて手巻き寿司なんて出来るのか?
一応、格好程度には出来ます。

のりは写真右下に写ってるので分かると思いますが、
イタリアでも手に入ります。味付け海苔は手に入りにくいのですが、
手巻き寿司に使用するような海苔は簡単に手に入ります。

醤油、これも昨今の「日本食ブーム」のおかげで、スーパーでも手に入ります。
某有名メーカーが出す醤油で、私は苦手なため、アジアンショップで別に購入しますが。

わさびも寿司人気に乗じてスーパーでも売り出してます。
もちろんアジアンショップでも手に入ります。

刺身は・・もちろんないので、肉で代用。
肉も薄切り肉なんてのは売ってないので、塊肉を、自分でうすーく切るか、
最近は私は、値が張りますが、ローストビーフ用の肉や、カルパッチョ用の肉を使用。
これだとうすーく切って売ってあるので便利。

ひき肉を醤油と砂糖で甘辛く煮た物も私はよく使用。
寿司を巻いた後、ひき肉がボロボロ落ちてくるのが難点ですが・・・

ウインナーもこちらで売ってるので、ウインナーを具にしちゃう事も。

魚は、スモークサーモンを使用する事も多いです。
これならちょっぴり「刺身っぽい」ので「和」を味わった気分に・・

数回、魚屋さんで、「この魚、生で食べられない?」と聞いてみた事もあるのですが、
「救急車で運ばれても保障は出来ないけど。」とか「こんな内陸部にある魚はほとんどが2日は経過してるよ」
と言われ、生で食するのは断念。

あとうちは、シーチキンにマヨネーズと胡椒を入れた物が、具の定番です。
シーチキンはこちらでもよく食べられます。
かにかまぼこも手に入るようなので、これを使うのも手です。



後は野菜類。これはまぁ適当に好きな物を切っておいて・・・。
日本ではあまり手巻き寿司には使用しないであろう、
たまねぎなんかもとりあえず切って具にします。

あと、大葉はうちで育ててるのでこれも使えます。

まぁ手巻き寿司なんて、自分の好みでいろいろ出来ちゃうので、
こちらでもいろいろ好きなように出来るんです。


ここ数年、イタリアでは和食ブームです。
あちこちに日本食レストランが出来てます。
が、ヴェローナの和食レストランの料理人は、中国人ばかりです。
今の所、日本人が料理をしている和食レストランには出くわしていません。
おいしい和食を食べたいと思ったら、やはりミラノまで出ないと難しい。

そうなると、やっぱり自分で作るしか・・・。
こちらにある食材で和食となると、限られた事しか出来ないレシピもあります。
里芋の煮物、なんて里芋がなかなか手に入らないんですから、難しいですよね。
お好み焼きに入れたらおいしい山芋。これもなかなか入手が難しい。天カスも、桜えびも、
入れるとおいしいですが、入手は難しい。
でもないなら、これで代用出来ないかな?といろいろ試すわけです。

一度、うな重がなぜかどうしても食べたくなって、
鰻を買って作りたい!と思ったのですが、なんせ鰻をさばくのはめちゃめちゃ難しい!
どうにかできないかな~?やっぱり和食レストランに行くしかないかなー?

ミラノにいた時、そんな話を、駐在員さんの奥さん達にしたら、
「うな重は無理だけど、いわしならイタリアでも結構手に入るから、いわしの蒲焼なんてのもいいわよ」
と教えてもらって、自宅で挑戦。おお!ちょっとそれっぽい!
ちょっと鰻重を食べてるような気分を味わったり・・・。
もちろん、鰻じゃないんで、鰻重ではありません。
ここで重要なのは、「思い込み」

日本となんでも同じようにするなんて無理です。
「ちょっとそれっぽい」と思うのが大事。米だって、もちろん日本で食べる日本米の方が何倍もおいしい。
でも、「ちょっと日本米っぽい」物を見つけると、なんだか得した気分になる。
ここでは「和の気分」を味わえるだけでも、なんだかすっごくおいしい物を食べた気になっちゃうから不思議。

在伊の日本人は、いろいろ工夫して和食を作ってるわけです。
日本から空輸でいろいろ食材を取り寄せられるならまだしも、
そうでない家庭の方が多いので、私のように、いろんな物で果敢にチャレンジするわけですね。
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2011.09.20 / Top↑
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